【韓国になぜ来たのか】【なぜ日本語教師になったのか】についての私の生い立ち②
こんにちわ、あきりんです。
前回、日本語の授業を始めたきっかけと厳つい男子学生のお話までさせていただきました。
今回は、初めて日本語授業を始めた時の話をしたいと思います。
(写真は違う方です!)
まず、学生さんについてですが、私の初めての学生は、20代前半で、身長180㎝、また、足や手に入れ墨を入れた見た感じクラブにでも遊びに行ってそうなヤンチャな兄ちゃんでした。
こんな厳つい兄ちゃんがなぜ日本語能力試験を受けようとするのか謎でしたが、紹介されて任せてもらった以上
「日本語能力試験3級は合格させてあげよう!」
と気合を入れて彼が使っていた教材を早速買いに行き授業に挑みました。
しかし…授業を始めるにしたがって彼の怠け癖が出できて、ドタキャンしたり
「先生、今日休ませてください。」
「授業来週に回してもいいっすか」
と言って月2~3回休むことが多くなりました。内心やる気あるのか疑問におもいつつ彼に合わせた授業スタイルで3か月間続けました。
3か月後、こんなに授業をサボったら試験にも受からないだろうし、教える意味があるかなと考えお断りするつもりで話を切り出すと厳つい兄ちゃんが
「俺、勉強できないけど日本が好きだし、日本語ならできる気がして勉強を始めたんです」
と意外な返答。
うん…そうだったのかと彼に言葉に納得させられた私はお断りするどころか、
「そうだったんだね!そう思ってる君のために先生も応援したいよ!」
と気がついたら言っていました。
日本が好きで勉強してくれている学生を断ることなど私には到底できませんでした。
外見は不良で厳つくても、内面は違う。外見で偏見を持って接してしまったことを反省しました。
彼の日本への思いを知った後、私は彼が試験に合格できるように文法はもちろん、日本文化についても教え、一生懸命した甲斐あって無事N3に合格することができました。
これも受かって分かったことですが、彼は車にN3の本を持ち歩きながら隙間時間に勉強していたそうです。
なんとも人は外見だけで判断してはいけないなと改めて感じ、また、日本語教師という職の魅力に気づかされました。
以上が私が初めて日本語を教えた体験談でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
では、また!